話題の焦点
「寝ぼけのなかに潜む精神障害」
2016年5月1日号
今まさに眠りから覚めようとするとき、頭が混乱、何かをしゃべったり妙な行動を起こしてしまうことがある。これを「錯乱性覚醒」と呼ぶ。 スタンフォード大学の調査では、米国民の15%が経験、その過半数(54%)は週2回以上経験していると報告している。 目覚めを強制されたときに暴力行為が発現し、それを本人が記憶していないという深刻なケースもしばしばある。 こうした睡眠剥奪時のほか、睡眠薬や精神安定薬を服用した際も、この寝ぼけは発生しやすい。とくに、抗うつ薬使用時の発生が多い。 寝ぼけの1回当たりの持続時間は、ほとんど(70%)が15分未満で収まるが、なかには「夢中遊行」を示すケースが、およそ7人に1人はいるという。 注意すべきは、寝ぼけの37%に精神障害が見られるとのデータがあり、行動時に度が過ぎる人は、睡眠外来などでの精密な診察を受けるべきである。 (ヤッ...
今まさに眠りから覚めようとするとき、頭が混乱、何かをしゃべったり妙な行動を起こしてしまうことがある。これを「錯乱性覚醒」と呼ぶ。 スタンフォード大学の調査では、米国民の15%が経験、その過半数(54%)は週2回以上経験していると報告している。 目覚めを強制されたときに暴力行為が発現し、それを本人が記憶していないという深刻なケースもしばしばある。 こうした睡眠剥奪時のほか、睡眠薬や精神安定薬を服用した際も、この寝ぼけは発生しやすい。とくに、抗うつ薬使用時の発生が多い。 寝ぼけの1回当たりの持続時間は、ほとんど(70%)が15分未満で収まるが、なかには「夢中遊行」を示すケースが、およそ7人に1人はいるという。 注意すべきは、寝ぼけの37%に精神障害が見られるとのデータがあり、行動時に度が過ぎる人は、睡眠外来などでの精密な診察を受けるべきである。 (ヤットコ
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