余震の恐怖のなかで支える医療
熊本地震現地ルポ、被災地の今
2016年5月1日号
震源地となった益城町では家屋の倒壊が目立った 4月16日未明、熊本県で最大震度7の「本震」が発生した。医療機関がどのような被害を受け、医薬品は届いているのか。本震から4日後、寝袋とテントをリュックサックに詰めて熊本市を回った。
「どうやら地場卸の被害が大きいらしい」
東京で取材にあたった同僚記者が入手してくれた情報を頼りに、訪れたのが中央区九品寺に本社を構える「富田薬品」(熊本市)だった。熊本市を発祥とし、県内ではトップシェアを有する医薬品卸だ。同僚記者は「被害を受けた」と言うが、本社ビルに外見上の大きな損傷は見当たらない。だが、2階の入り口を入ると、内壁のタイルに亀裂が入り、置物が砕けた跡があった。
応接室で熊本支店長が取材に応じてくれた。「本震があってから、ずっと車中泊なんですよ」。やや疲れた表情を浮かべながら、地震直後の状況を語り始め...
震源地となった益城町では家屋の倒壊が目立った 4月16日未明、熊本県で最大震度7の「本震」が発生した。医療機関がどのような被害を受け、医薬品は届いているのか。本震から4日後、寝袋とテントをリュックサックに詰めて熊本市を回った。
「どうやら地場卸の被害が大きいらしい」
東京で取材にあたった同僚記者が入手してくれた情報を頼りに、訪れたのが中央区九品寺に本社を構える「富田薬品」(熊本市)だった。熊本市を発祥とし、県内ではトップシェアを有する医薬品卸だ。同僚記者は「被害を受けた」と言うが、本社ビルに外見上の大きな損傷は見当たらない。だが、2階の入り口を入ると、内壁のタイルに亀裂が入り、置物が砕けた跡があった。
応接室で熊本支店長が取材に応じてくれた。「本震があってから、ずっと車中泊なんですよ」。やや疲れた表情を浮かべながら、地震直後の状況を語り始めた。
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