医薬経済オンライン

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「字面は満点」第一三共の将来像

底力が伝わらない中期経営計画

2016年5月1日号

役人も真っ先に視察する品川の研究所 ジュリアス・シーザーの名言ほどの劇的重みはもちろんない。むしろ、「今さらねぇ」という既視感に囚われた向きも少なくなかったのではあるまいか。成熟国での新薬開発とグローバルでの後発品事業を並行展開する「グローバルハイブリッドビジネス」を公式に破棄し、「がんに強みを持つ先進的グローバル創薬企業」をめざすと掲げ直した第一三共のことである。  同じ合併組のアステラス製薬や、孤高の道を歩むエーザイに遅れること、およそ10年。同社もバスに乗り遅れるなとばかりに、前年度末の3月31日に公表した中期経営計画において、がん領域へ本格進出する考えを明らかにした。  中計の数値目標は、自社創製した抗がん剤の上市をはじめとする諸々の積み上げにより、最終年度の21年3月期に連結売上高で16年3月期予想比12%増の1兆1000億円、連結営業利益で同27... 役人も真っ先に視察する品川の研究所 ジュリアス・シーザーの名言ほどの劇的重みはもちろんない。むしろ、「今さらねぇ」という既視感に囚われた向きも少なくなかったのではあるまいか。成熟国での新薬開発とグローバルでの後発品事業を並行展開する「グローバルハイブリッドビジネス」を公式に破棄し、「がんに強みを持つ先進的グローバル創薬企業」をめざすと掲げ直した第一三共のことである。  同じ合併組のアステラス製薬や、孤高の道を歩むエーザイに遅れること、およそ10年。同社もバスに乗り遅れるなとばかりに、前年度末の3月31日に公表した中期経営計画において、がん領域へ本格進出する考えを明らかにした。  中計の数値目標は、自社創製した抗がん剤の上市をはじめとする諸々の積み上げにより、最終年度の21年3月期に連結売上高で16年3月期予想比12%増の1兆1000億円、連結営業利益で同27%

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