薬剤経済学
感染者全員治療も可
(後) 経口HCV療法の高い経済効率
2016年5月1日号
H.S.シャール(カリフォルニア大学サンフランシスコ校薬学校)らが手掛けた「初めて治療を受ける米国のジュノタイプ1C型肝炎患者に対する肝臓線維症初期段階の治療の費用対効果」は、総薬剤費影響の問題が残るものの、HCV感染者全員に経口療法を提供しても、優れた費用対効果は維持されると強調した(JAMAインターナル・メディシン2016年1月)。「ソバルディ」の発売は2013年12月と日が浅く、まだ新薬群の長期臨床結果もないが、プロテアーゼ阻害剤とインターフェロン療法との比較で増分費用対効果比(ICER)は質調整生存年(QALY)当たり1〜3万ドルだ。値引きを前提に欧州の公的保険も受け入れ、高額薬剤のなかでは際立って効果的で効率的な治療法との評価を固めている。競合薬の登場で「ハーボニー」の実勢価は下がり、今後も全遺伝子型に有効、治療期間を短縮するといった改良が...
H.S.シャール(カリフォルニア大学サンフランシスコ校薬学校)らが手掛けた「初めて治療を受ける米国のジュノタイプ1C型肝炎患者に対する肝臓線維症初期段階の治療の費用対効果」は、総薬剤費影響の問題が残るものの、HCV感染者全員に経口療法を提供しても、優れた費用対効果は維持されると強調した(JAMAインターナル・メディシン2016年1月)。「ソバルディ」の発売は2013年12月と日が浅く、まだ新薬群の長期臨床結果もないが、プロテアーゼ阻害剤とインターフェロン療法との比較で増分費用対効果比(ICER)は質調整生存年(QALY)当たり1〜3万ドルだ。値引きを前提に欧州の公的保険も受け入れ、高額薬剤のなかでは際立って効果的で効率的な治療法との評価を固めている。競合薬の登場で「ハーボニー」の実勢価は下がり、今後も全遺伝子型に有効、治療期間を短縮するといった改良が見込
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