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海外時報

オバマ政権「反企業政策」の犠牲か

合併計画が消えたファイザーとアラガンの生きる道

2016年5月1日号

 数日前なら、「また悪ふざけか」、と早合点されたかもしれない。4月1日、偽のサイト「ファイザーインターナショナル・コム」が宣言した「この発表以降ファイザーは薬価値上げを行わない」という宣言にワシントン・ポストがひっかかり、束の間、(大きなニュースを)短報としてウェブに載せていた。  しかし4月4日夜、米国財務省が300頁に及ぶ企業の国外移転規制第3弾を出すと、その影響評価の分析中、ファイザーとアラガンの対応も未定の状況下、アラガン株価は15%下がった(ファイザー株は微増)。実際、その日のうちに計画解消で両社は一致、6日朝、市場が開く前に発表があった。製薬業界で過去最大の1600億ドルの買収計画が消えた瞬間だ。  欧州企業を買取り、税制上の籍を移して低い法人税率の「利」を享受するタックス・インバージョンは、買収される企業が20%の相対的規模で可能になり、40...  数日前なら、「また悪ふざけか」、と早合点されたかもしれない。4月1日、偽のサイト「ファイザーインターナショナル・コム」が宣言した「この発表以降ファイザーは薬価値上げを行わない」という宣言にワシントン・ポストがひっかかり、束の間、(大きなニュースを)短報としてウェブに載せていた。  しかし4月4日夜、米国財務省が300頁に及ぶ企業の国外移転規制第3弾を出すと、その影響評価の分析中、ファイザーとアラガンの対応も未定の状況下、アラガン株価は15%下がった(ファイザー株は微増)。実際、その日のうちに計画解消で両社は一致、6日朝、市場が開く前に発表があった。製薬業界で過去最大の1600億ドルの買収計画が消えた瞬間だ。  欧州企業を買取り、税制上の籍を移して低い法人税率の「利」を享受するタックス・インバージョンは、買収される企業が20%の相対的規模で可能になり、40%以

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