平時医療の破錠に備える〜電光石火こそ最良の有事医療〜
多数傷病者への対応
第3回
一般社団法人TACMEDA協議会理事長 照井資規
2016年5月1日号
4月14日の発生以来、現在も続く「熊本地震とそれに続く地震活動」に有用な情報を伝えるため、今回は連載予定を変更し、多数傷病者への対応に関する内容とした。
ここでは「傷病者」を「医師の診断を受け治療を受ける以前の者」、「患者」を「治療中の者」と分類して記述することにする。
大規模災害、大規模テロなど、多数の傷病者が同時に多発する事態では「最も深刻な場所ほど情報が入らない」ことに留意しなければならない。被害が深刻なほど、行政機能は崩壊し、通信が途絶し、現場の状況を伝えられる人がいなくなるからだ。このため「情報を獲得しにいく姿勢」が最重要であり、静かな場所ほど優先して情報収集隊を派遣しなければならない。
DMAT(災害派遣医療チーム)は日本でも05年に発足し、当初の300人程度から14年には9000人に増え、平時の医療体制が破綻した際、最大多数の最大...
4月14日の発生以来、現在も続く「熊本地震とそれに続く地震活動」に有用な情報を伝えるため、今回は連載予定を変更し、多数傷病者への対応に関する内容とした。
ここでは「傷病者」を「医師の診断を受け治療を受ける以前の者」、「患者」を「治療中の者」と分類して記述することにする。
大規模災害、大規模テロなど、多数の傷病者が同時に多発する事態では「最も深刻な場所ほど情報が入らない」ことに留意しなければならない。被害が深刻なほど、行政機能は崩壊し、通信が途絶し、現場の状況を伝えられる人がいなくなるからだ。このため「情報を獲得しにいく姿勢」が最重要であり、静かな場所ほど優先して情報収集隊を派遣しなければならない。
DMAT(災害派遣医療チーム)は日本でも05年に発足し、当初の300人程度から14年には9000人に増え、平時の医療体制が破綻した際、最大多数の最大救命
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