医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

話題の焦点

「膣液による洗礼」

2016年4月15日号

 帝王切開児は、さまざまな細菌が存在する産道を通らずに生まれるため、アレルギーなどに対する免疫を得られないとする見方がある。 そのためにわざわざ母親の体液(膣液)を塗布する方法(ヴァギナール・シーディング)が、エビデンス不足ながら母親主導により一部で実行されている。 胎児の消化管内はクリーンだが、経膣分娩では、産道に頭や口、鼻を押し付けながら通るのでその際多くの雑菌を腸内細菌として取り込む。 膣内は悪い細菌が棲み付かないよう、乳酸菌やビフィズス菌を中心とした雑菌がバランスよく保たれている。 出産時期に入ると、その環境はさらに都合よく整備されるというから、母体の神秘性には改めて感心させられる。 一方、帝王切開児がまったく無菌というわけはなく、看護師や医師など医療従事者についていた常在細菌が棲みついていたとのデータがあり、質的には産道より劣...  帝王切開児は、さまざまな細菌が存在する産道を通らずに生まれるため、アレルギーなどに対する免疫を得られないとする見方がある。 そのためにわざわざ母親の体液(膣液)を塗布する方法(ヴァギナール・シーディング)が、エビデンス不足ながら母親主導により一部で実行されている。 胎児の消化管内はクリーンだが、経膣分娩では、産道に頭や口、鼻を押し付けながら通るのでその際多くの雑菌を腸内細菌として取り込む。 膣内は悪い細菌が棲み付かないよう、乳酸菌やビフィズス菌を中心とした雑菌がバランスよく保たれている。 出産時期に入ると、その環境はさらに都合よく整備されるというから、母体の神秘性には改めて感心させられる。 一方、帝王切開児がまったく無菌というわけはなく、看護師や医師など医療従事者についていた常在細菌が棲みついていたとのデータがあり、質的には産道より劣る。

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence