医薬経済オンライン

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アトピー性皮膚炎治療剤の開発レース

新規抗体2剤は「デュピルマブ」がリード

2016年4月15日号

 アトピー性皮膚炎は掻痒を伴う炎症性皮膚疾患である。厳密な疾患原因は明確ではないものの、皮膚バリア不全によりアレルゲンが体内に侵入し免疫反応を引き起こすか、免疫が過剰に働くことが原因である可能性があり、遺伝的要因と環境的要因の両方があるようだ。実際、IL4を含むTh2サイトカインが重要な役割を果たすと言われている。  米国では約400万人が中程度から重度のアトピー性皮膚炎に罹患していると推定され、小児における罹患率は15〜30%と、成人の2〜10%よりも高い。ときには睡眠が阻害されるなど、患者QOLが大きく低下することからアンメットニーズは高いものの、現状の治療剤は有効かつ長期に効果が持続するものではない。  治療体系としては、まず保湿剤などのOTC薬やアレルゲンを避けることが第一歩だ。それでも悪化する場合、ステロイドやカルシニューリン阻...  アトピー性皮膚炎は掻痒を伴う炎症性皮膚疾患である。厳密な疾患原因は明確ではないものの、皮膚バリア不全によりアレルゲンが体内に侵入し免疫反応を引き起こすか、免疫が過剰に働くことが原因である可能性があり、遺伝的要因と環境的要因の両方があるようだ。実際、IL4を含むTh2サイトカインが重要な役割を果たすと言われている。  米国では約400万人が中程度から重度のアトピー性皮膚炎に罹患していると推定され、小児における罹患率は15〜30%と、成人の2〜10%よりも高い。ときには睡眠が阻害されるなど、患者QOLが大きく低下することからアンメットニーズは高いものの、現状の治療剤は有効かつ長期に効果が持続するものではない。  治療体系としては、まず保湿剤などのOTC薬やアレルゲンを避けることが第一歩だ。それでも悪化する場合、ステロイドやカルシニューリン阻害

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