大学医学部に「新陳代謝」の兆し
国際医療福祉大の特区参入で「激震」走る
(株)薬新 井高恭彦
2016年4月15日号
近い将来、大学医学部は熾烈な競争時代に突入する。
医学部新設は文部科学省の告示で封印されているが、「震災復興の特例」として東北医科薬科大学(旧東北薬科大)に開設が認められ、16年4月、1期生を迎えた。続いて千葉県成田市が「国家戦略特区」の枠組みで、国際医療福祉大学医学部を開設する準備を進めている。
東北での医学部新設は79年の琉球大学(沖縄県)以来、実に37年ぶり。国際医療福祉大の計画が順調に進み、予定どおり17年4月に新設されれば、2年連続で文科省告示に風穴が空くことになる。もちろん、「特例」と「特区」だから、2つの新設医学部は、崇高な“ミッション(使命)”を背負い、開設後も厳しい視線を浴びる。医療関係団体は「地域医療が混乱する」と総じて批判的だ。しかし、一旦、応募を開始すれば「入学したい」という学生を阻む権利は誰にもない。当然ながら学生は、よ...
近い将来、大学医学部は熾烈な競争時代に突入する。
医学部新設は文部科学省の告示で封印されているが、「震災復興の特例」として東北医科薬科大学(旧東北薬科大)に開設が認められ、16年4月、1期生を迎えた。続いて千葉県成田市が「国家戦略特区」の枠組みで、国際医療福祉大学医学部を開設する準備を進めている。
東北での医学部新設は79年の琉球大学(沖縄県)以来、実に37年ぶり。国際医療福祉大の計画が順調に進み、予定どおり17年4月に新設されれば、2年連続で文科省告示に風穴が空くことになる。もちろん、「特例」と「特区」だから、2つの新設医学部は、崇高な“ミッション(使命)”を背負い、開設後も厳しい視線を浴びる。医療関係団体は「地域医療が混乱する」と総じて批判的だ。しかし、一旦、応募を開始すれば「入学したい」という学生を阻む権利は誰にもない。当然ながら学生は、より質
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