医薬経済オンライン

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生き残る化血研と繰り返される薬禍

「血液ムラ」の解体と日赤独占の見直しを

参院議員政策担当秘書 岡田裕二

2016年4月15日号

厚生労働省の2トップ「長期にわたって組織的に薬務行政を裏切るような行為をして、隠蔽をするという言語道断の態度」  化学及血清療法研究所(化血研)の不祥事に対し、塩崎恭久厚生労働相は15年12月の閣議後会見で、そう語った。「裏切られたのは厚労省」というアピールなのかもしれないが、どこか白々しさが漂う。  厚労省は化血研に対し、医薬品医療機器法に則る110日間に及ぶ業務停止処分を下した。だが、化血研が擁する全35商品のうち、出荷停止となったのは8品目のみ。これらはすでに問題発覚直後から出荷自粛対象商品となっていたため、処分前と処分後の出荷状況に変化はなく、収入減など新たな損失は生じていない。  本当に化血研を罰したいのであれば、薬価を下げる策などもあったはずだが、厚労省は「史上最長の110日間」というパフォーマンスに拘った。  塩崎厚労相以下、幹部が「解体的... 厚生労働省の2トップ「長期にわたって組織的に薬務行政を裏切るような行為をして、隠蔽をするという言語道断の態度」  化学及血清療法研究所(化血研)の不祥事に対し、塩崎恭久厚生労働相は15年12月の閣議後会見で、そう語った。「裏切られたのは厚労省」というアピールなのかもしれないが、どこか白々しさが漂う。  厚労省は化血研に対し、医薬品医療機器法に則る110日間に及ぶ業務停止処分を下した。だが、化血研が擁する全35商品のうち、出荷停止となったのは8品目のみ。これらはすでに問題発覚直後から出荷自粛対象商品となっていたため、処分前と処分後の出荷状況に変化はなく、収入減など新たな損失は生じていない。  本当に化血研を罰したいのであれば、薬価を下げる策などもあったはずだが、厚労省は「史上最長の110日間」というパフォーマンスに拘った。  塩崎厚労相以下、幹部が「解体的出

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