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薬剤経済学

感染者全員治療も可

経口HCV療法の高い経済効率(前)

2016年4月15日号

 ソホスブビルとレジパスビルの配合剤「ハーボニー」を代表とする経口C型肝炎療法は高額でも優れて費用効果的であり、状態が悪い患者を対象にすると費用対効果性は上がるという一般原則があてはまる。ただ、感染初期の患者に対する治療の経済効率も悪くない。これが、H.S.シャール(カリフォルニア大学サンフランシスコ校薬学校)らの「初めて治療を受ける米国のC型肝炎遺伝子型1患者に対する肝臓線維症初期段階の治療の費用対効果」の結論である(JAMAインターナル・メディシン2016年1月)。「ソバルディ」を先頭に発売2年半足らず、経口C型肝炎治療剤は高額製剤の代名詞となったが、質調整生存年(QALY)1年の獲得に要する費用で測ると小額で済む費用対効果の位置付けも確立、この効率は広く用いても維持できる。これは、高額でしかも対象患者が多いという薬剤費影響を前に、公私の保険...  ソホスブビルとレジパスビルの配合剤「ハーボニー」を代表とする経口C型肝炎療法は高額でも優れて費用効果的であり、状態が悪い患者を対象にすると費用対効果性は上がるという一般原則があてはまる。ただ、感染初期の患者に対する治療の経済効率も悪くない。これが、H.S.シャール(カリフォルニア大学サンフランシスコ校薬学校)らの「初めて治療を受ける米国のC型肝炎遺伝子型1患者に対する肝臓線維症初期段階の治療の費用対効果」の結論である(JAMAインターナル・メディシン2016年1月)。「ソバルディ」を先頭に発売2年半足らず、経口C型肝炎治療剤は高額製剤の代名詞となったが、質調整生存年(QALY)1年の獲得に要する費用で測ると小額で済む費用対効果の位置付けも確立、この効率は広く用いても維持できる。これは、高額でしかも対象患者が多いという薬剤費影響を前に、公私の保険が

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