医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

海外時報

症例単位包括払いに続く標的はパートB薬剤

メディケアの支払制度改革の実験の広がり

2016年4月15日号

 日本で診療報酬・薬価改定が実施に移された4月1日、米国の高齢者医療制度メディケアでも新しい医療費支払い実験が始まった。股関節と膝関節の置換手術の症例単位包括払い制度「CJR」である。全米3分の1の都市圏にある急性期病院は、最も一般的で利潤率の高い入院手術に目標費用を与えられ、指標内に抑えれば報奨があるが、超過すると返済という名のペナルティ支払いが求められる。  入院医療はすでに診断群別分類(DRG)定額払いだが、CJRは手術費用、退院後の診療、中間施設(SNF)やリハビリ病院、在宅ケアなど退院後90日間の関連ケアの質、手術用具やパートB薬剤を含む総費用を症例単位で測り、包括的に病院に責任を求める。現状では60%の病院が大なり小なり返済に直面しそうだ。感染、手術失敗率の病院間格差は3倍、症例単位の平均費用は1.65〜3.30万ドルに広がる。目標費用は最初...  日本で診療報酬・薬価改定が実施に移された4月1日、米国の高齢者医療制度メディケアでも新しい医療費支払い実験が始まった。股関節と膝関節の置換手術の症例単位包括払い制度「CJR」である。全米3分の1の都市圏にある急性期病院は、最も一般的で利潤率の高い入院手術に目標費用を与えられ、指標内に抑えれば報奨があるが、超過すると返済という名のペナルティ支払いが求められる。  入院医療はすでに診断群別分類(DRG)定額払いだが、CJRは手術費用、退院後の診療、中間施設(SNF)やリハビリ病院、在宅ケアなど退院後90日間の関連ケアの質、手術用具やパートB薬剤を含む総費用を症例単位で測り、包括的に病院に責任を求める。現状では60%の病院が大なり小なり返済に直面しそうだ。感染、手術失敗率の病院間格差は3倍、症例単位の平均費用は1.65〜3.30万ドルに広がる。目標費用は最初、

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence