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interview

西川博嘉・国立がん研究センター免疫トランスレーショナルリサーチ分野分野長

2016年4月15日号

免疫応答の本態を知りたい──抗CTLA4抗体「ヤーボイ」(一般名=イピリムマブ)の投与回数が4回なのに対し、同じがん免疫チェックポイント阻害剤の抗PD1抗体「オプジーボ」(ニボルマブ)は投与し続ける必要があります。適切な投与回数とは。西川 免疫系の薬剤なので、従来のマウスデータに基づけば、打ち続ける必要はないと考える。ヤーボイでは毒性の問題もあって4回と設定されているが、この回数も根拠があるわけではない。免疫応答が起こるまでの期間を4回と想定しプロトコルを設定したと思うが、3回だったらダメなのかという証拠もない。症例報告レベルだが、1回の投与だけでも十分効果が得られたというケースもある。 殺細胞性抗がん剤や分子標的薬はがんに直接働きかけるから、がんが残っている間はずっと投与し続ける必要がある。だが、がん免疫療法薬は直接がんを攻撃せず、免疫系に働き... 免疫応答の本態を知りたい──抗CTLA4抗体「ヤーボイ」(一般名=イピリムマブ)の投与回数が4回なのに対し、同じがん免疫チェックポイント阻害剤の抗PD1抗体「オプジーボ」(ニボルマブ)は投与し続ける必要があります。適切な投与回数とは。西川 免疫系の薬剤なので、従来のマウスデータに基づけば、打ち続ける必要はないと考える。ヤーボイでは毒性の問題もあって4回と設定されているが、この回数も根拠があるわけではない。免疫応答が起こるまでの期間を4回と想定しプロトコルを設定したと思うが、3回だったらダメなのかという証拠もない。症例報告レベルだが、1回の投与だけでも十分効果が得られたというケースもある。 殺細胞性抗がん剤や分子標的薬はがんに直接働きかけるから、がんが残っている間はずっと投与し続ける必要がある。だが、がん免疫療法薬は直接がんを攻撃せず、免疫系に働きか

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