医薬経済オンライン

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鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜

子宮頸がんワクチン「失敗」から学ぶべきこと①

第12回

鳥集徹

2016年4月15日号

「結果的に、子宮頸がんワクチンのキャンペーンは失敗だったのではないですか?」 13年にこのワクチンの接種勧奨が一時中止になったあとの取材で、キャンペーンに携わった関係者の一人に、筆者はこう問いかけてみたことがある。すると、その人物は、「失敗……ですか」と絶句して、考え込んでしまった。早期承認、公費助成、定期接種と、推進派のキャンペーンは次々と目標を達成していった。それだけに、第三者から「失敗」と言われるなんて、思いもよらなかったのかもしれない。 3月30日、子宮頸がんワクチンの被害を訴える女性4人と弁護団が都内で記者会見を開き、国やメーカー2社に対して、損害賠償を求める集団訴訟を6月にも起こす方針を明らかにした。こうした事態に陥ったことを見ても、やはり、このワクチンのキャンペーンは「失敗」だったと言わざるを得ないのではないだろうか。 産婦人科医を... 「結果的に、子宮頸がんワクチンのキャンペーンは失敗だったのではないですか?」 13年にこのワクチンの接種勧奨が一時中止になったあとの取材で、キャンペーンに携わった関係者の一人に、筆者はこう問いかけてみたことがある。すると、その人物は、「失敗……ですか」と絶句して、考え込んでしまった。早期承認、公費助成、定期接種と、推進派のキャンペーンは次々と目標を達成していった。それだけに、第三者から「失敗」と言われるなんて、思いもよらなかったのかもしれない。 3月30日、子宮頸がんワクチンの被害を訴える女性4人と弁護団が都内で記者会見を開き、国やメーカー2社に対して、損害賠償を求める集団訴訟を6月にも起こす方針を明らかにした。こうした事態に陥ったことを見ても、やはり、このワクチンのキャンペーンは「失敗」だったと言わざるを得ないのではないだろうか。 産婦人科医を中心

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