眺望「医薬街道」
37年ぶりの医学部新設に期待
近藤正觀
2016年4月15日号
東日本大震災から5年が経過したが、復興は道は半ばだ。震災後の医師不足に対応するため、文部科学省の「東北地方における医学部設置構想審査会」は14年8月28日、もともと医師が少なかった東北地方に新たな「医学部」の新設を認め、東北薬科大学に併設すると結論付けた。大学名も「東北医科薬科大学」と改称し、この4月には琉球大学医学部以来37年ぶりに新大学に医学生が誕生した。 東北6県の人口10万人当たりの医師数は、14年12月現在、全国平均の233.6人より、どの県も下回っていた。とくに岩手が115人、宮城が140人、福島で84人などと極端に少ない県がある。 設置構想審査会では東北医科薬科大のほか、宮城大学、国際復興記念大学(福島)が候補となった。 旧東北薬科大は仙台医学専門学校(東北大学医学部の前身)の薬学科廃止のあと、39年(昭和14年)に薬学部の復活を願う高柳義一氏ら有志によ...
東日本大震災から5年が経過したが、復興は道は半ばだ。震災後の医師不足に対応するため、文部科学省の「東北地方における医学部設置構想審査会」は14年8月28日、もともと医師が少なかった東北地方に新たな「医学部」の新設を認め、東北薬科大学に併設すると結論付けた。大学名も「東北医科薬科大学」と改称し、この4月には琉球大学医学部以来37年ぶりに新大学に医学生が誕生した。 東北6県の人口10万人当たりの医師数は、14年12月現在、全国平均の233.6人より、どの県も下回っていた。とくに岩手が115人、宮城が140人、福島で84人などと極端に少ない県がある。 設置構想審査会では東北医科薬科大のほか、宮城大学、国際復興記念大学(福島)が候補となった。 旧東北薬科大は仙台医学専門学校(東北大学医学部の前身)の薬学科廃止のあと、39年(昭和14年)に薬学部の復活を願う高柳義一氏ら有志によっ
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