医薬経済オンライン

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薬価改定この先の「地獄と天国」

消費税増税実施か延期かで異なる隘路

2016年4月1日号

 16年度の改定薬価が告示され、それに基づく新仕切価への移行を終えた時期だから、通常なら次の改定は2年後となる。薬価の面では、一息つくことができるはずだが、今回は製薬業界にそんな余裕はない。17年4月の消費税再増税(税率10%)に伴う薬価改定が1年後に待ち受けているからだ。  ただ、ここへ来て、政府・与党内から増税先送り論が噴出している。世界経済が減速し、不安定化するなかで増税を強行すれば、国内で想定以上の景気冷え込みを招くとの見方が強いことに起因する。  安倍晋三首相は当初「リーマン・ショックや大震災のような重大な事態」に限って増税を延期する考えを示していた。  しかし、3月25日の参院予算委員会では、従来方針を繰り返しつつも「消費税率を上げても税収が上がらなくなるようでは元も子もない」「日本経済自体が危うくなる道を取ってはいけないのは当然」などと...  16年度の改定薬価が告示され、それに基づく新仕切価への移行を終えた時期だから、通常なら次の改定は2年後となる。薬価の面では、一息つくことができるはずだが、今回は製薬業界にそんな余裕はない。17年4月の消費税再増税(税率10%)に伴う薬価改定が1年後に待ち受けているからだ。  ただ、ここへ来て、政府・与党内から増税先送り論が噴出している。世界経済が減速し、不安定化するなかで増税を強行すれば、国内で想定以上の景気冷え込みを招くとの見方が強いことに起因する。  安倍晋三首相は当初「リーマン・ショックや大震災のような重大な事態」に限って増税を延期する考えを示していた。  しかし、3月25日の参院予算委員会では、従来方針を繰り返しつつも「消費税率を上げても税収が上がらなくなるようでは元も子もない」「日本経済自体が危うくなる道を取ってはいけないのは当然」などと答弁

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