医薬経済オンライン

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危ぶまれる再生医療の「産業化」

成否は宙に浮く「価格制度」次第

2016年4月1日号

 今や医療関連産業のなかで最もスポットライトを浴びていると言っても過言ではない再生医療。安倍晋三政権は12年の発足以降、関連法改正を素早くすませると、予算や人員も投下。「日本から世界へ」を掛け声に、関係省庁と業界関係者らで再生医療の産業化に向けた次の一手を探り続けている。  しかし、まだ数少ない再生医療産業の当事者たちが、ビジネスとして具体的な成果を上げられているかと言えば、否である。先行投資が回収できる見込みどころか、当面の採算を合わせるのさえも難しいのが実情だ。関係企業からは「赤字」の声が哀しく響き、「産業化の達成には程遠い」(大手関連企業幹部)と危ぶむ向きもある。  そんな彼らのフラストレーションの先には、「生かさず殺さず」のような対応から脱却できない再生医療製品の「価格」問題がある。 「まったく割に合わない。厚労省の医療保険担当は再...  今や医療関連産業のなかで最もスポットライトを浴びていると言っても過言ではない再生医療。安倍晋三政権は12年の発足以降、関連法改正を素早くすませると、予算や人員も投下。「日本から世界へ」を掛け声に、関係省庁と業界関係者らで再生医療の産業化に向けた次の一手を探り続けている。  しかし、まだ数少ない再生医療産業の当事者たちが、ビジネスとして具体的な成果を上げられているかと言えば、否である。先行投資が回収できる見込みどころか、当面の採算を合わせるのさえも難しいのが実情だ。関係企業からは「赤字」の声が哀しく響き、「産業化の達成には程遠い」(大手関連企業幹部)と危ぶむ向きもある。  そんな彼らのフラストレーションの先には、「生かさず殺さず」のような対応から脱却できない再生医療製品の「価格」問題がある。 「まったく割に合わない。厚労省の医療保険担当は再生医

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