医薬経済オンライン

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ネスプAGが与える「インパクト」

BS製剤の壁になるか、協和発酵キリンの戦略は

2016年4月1日号

検討を表明した協和発酵キリンの花井社長 2ヵ月前となるが、2月1日の協和発酵キリンの15年度決算と中期経営計画説明会のことだ。花井陳雄社長が「ネスプのオーソライズド・ジェネリック(AG)の検討を始めた」と発言、会場からは「自らネスプの市場を縮小させはしないか」「バイオシミラー(BS)の先行品にAGが出ると、BSの普及に支障が出るのではないか」などと相次いで質問が出た。  この質問に答えるわけではないが、やはりこう考えるべきではないか。「ネスプのAGだろうがBSだろうが、患者負担や国民医療費にとってはプラスに働く。協和発酵キリンはAGを出すべき」と。付け加えれば「抗体医薬のAGと抗体医薬に比べて分子量が約10分の1であるEPOやG─CSFのAGとは収益性がまったく違うので、BS全体の普及への影響を考えるときは分けて考えるべきだ」。  後者に関しては... 検討を表明した協和発酵キリンの花井社長 2ヵ月前となるが、2月1日の協和発酵キリンの15年度決算と中期経営計画説明会のことだ。花井陳雄社長が「ネスプのオーソライズド・ジェネリック(AG)の検討を始めた」と発言、会場からは「自らネスプの市場を縮小させはしないか」「バイオシミラー(BS)の先行品にAGが出ると、BSの普及に支障が出るのではないか」などと相次いで質問が出た。  この質問に答えるわけではないが、やはりこう考えるべきではないか。「ネスプのAGだろうがBSだろうが、患者負担や国民医療費にとってはプラスに働く。協和発酵キリンはAGを出すべき」と。付け加えれば「抗体医薬のAGと抗体医薬に比べて分子量が約10分の1であるEPOやG─CSFのAGとは収益性がまったく違うので、BS全体の普及への影響を考えるときは分けて考えるべきだ」。  後者に関しては先行

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