医薬経済オンライン

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震災から5年、それぞれの「一歩」

東日本大震災5年間を見る

ノンフィクション作家 辰濃哲郎

2016年3月15日号

 震災から5年というのは、メディアからすれば節目ではある。だが、被災地にとって、数字の上の区切りは何の意味も持たない。最愛の人を失った悲しみや日常の生活の土台である仕事、家族、住居問題は、いまだに揺れ続けている。  病院が津波に呑まれて、64人の犠牲者を出した宮城県石巻市雄勝町の市立雄勝病院の職員や遺族らは、この5年をどのように迎えようとしているのか。それぞれの歩みを辿ってみた。 ×   ×   ×  いまだに自分が助かったことを申し訳ないと感じてしまう。前に一歩踏み出さねばならないことはわかっているが、それには大きな覚悟が必要だ。  宮城県石巻市立雄勝病院の看護師だったTさん(42)の今の心境だ。  5年前の3月11日、朝からの日勤中に津波に襲われた。大きな揺れのあと、同僚の「津波、来るんでねえか」との声にも、「まさか」と思っていたが、防潮堤を超えてき...  震災から5年というのは、メディアからすれば節目ではある。だが、被災地にとって、数字の上の区切りは何の意味も持たない。最愛の人を失った悲しみや日常の生活の土台である仕事、家族、住居問題は、いまだに揺れ続けている。  病院が津波に呑まれて、64人の犠牲者を出した宮城県石巻市雄勝町の市立雄勝病院の職員や遺族らは、この5年をどのように迎えようとしているのか。それぞれの歩みを辿ってみた。 ×   ×   ×  いまだに自分が助かったことを申し訳ないと感じてしまう。前に一歩踏み出さねばならないことはわかっているが、それには大きな覚悟が必要だ。  宮城県石巻市立雄勝病院の看護師だったTさん(42)の今の心境だ。  5年前の3月11日、朝からの日勤中に津波に襲われた。大きな揺れのあと、同僚の「津波、来るんでねえか」との声にも、「まさか」と思っていたが、防潮堤を超えてきた

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