医薬経済オンライン

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卸2社に「神風が吹いた」裏で

アルフレッサの一人勝ちが鮮明、苦しいメディパル

2016年3月15日号

 大手医薬品卸の第3四半期決算が出揃い、業界では「歴史的な快挙」と、第3四半期のみだが売上高順位の変動について驚きをもって迎えられている。  スズケンの第3四半期の医薬品卸事業の売上高が5803億円となり、メディパルホールディングス(メディセオ事業)の5675億円を超えたのだ。アルフレッサHDは引き続き好調で、6149億円とトップの座を維持した。スズケンは、この勢いに乗って15年度決算でも医薬品卸事業で2位となる可能性が高い。  貢献したのは言うまでもなく、ギリアド・サイエンシズの経口C型肝炎治療薬「ハーボニー」と「ソバルディ」である。「神風が吹いた」は大袈裟な表現ではない。  これは、ギリアドが卸との付き合いを基本的にスズケンと東邦HDと葦の会に絞り込んだ結果であり、今後の医薬品卸のあり方に影響を与えるかもしれない。  かつて医薬品卸には特定の製薬企業の影...  大手医薬品卸の第3四半期決算が出揃い、業界では「歴史的な快挙」と、第3四半期のみだが売上高順位の変動について驚きをもって迎えられている。  スズケンの第3四半期の医薬品卸事業の売上高が5803億円となり、メディパルホールディングス(メディセオ事業)の5675億円を超えたのだ。アルフレッサHDは引き続き好調で、6149億円とトップの座を維持した。スズケンは、この勢いに乗って15年度決算でも医薬品卸事業で2位となる可能性が高い。  貢献したのは言うまでもなく、ギリアド・サイエンシズの経口C型肝炎治療薬「ハーボニー」と「ソバルディ」である。「神風が吹いた」は大袈裟な表現ではない。  これは、ギリアドが卸との付き合いを基本的にスズケンと東邦HDと葦の会に絞り込んだ結果であり、今後の医薬品卸のあり方に影響を与えるかもしれない。  かつて医薬品卸には特定の製薬企業の影響

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