医薬経済オンライン

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70億ドル市場に挑む「ロモソズマブ」

初の抗スクレロスチン抗体、骨粗しょう症の切り札になるか

2016年3月15日号

 超高齢化社会を迎えるなかで、骨粗しょう症は患者の健康寿命に大きく影響を与える疾患となっている。同時に、骨粗しょう症治療薬は製薬会社にとっても大きな市場機会だ。骨粗しょう症の進行は遅く、自覚症状を伴わない期間が長い一方、多くの潜在患者が治療を受けていないと推定される。  グローバルにおける市場規模は約70億ドルとされ、うち重度骨粗しょう症市場は23億ドルに及ぶが、この市場は現状で「フォルテオ」(イーライリリー、売上高13億ドル)と「プロリア」(アムジェン、同10億ドル)が独占している。  日本でもビタミンD3製剤「エディロール」(中外製薬/大正製薬)は1日薬価が約100円であるにもかかわらず、薬価ベースで500億円程度を売り上げていることからも、魅力的な市場であることがわかる。一方、6ヵ月に1回注射製剤として発売されたプラリア(第一三共)の売上高は、年間10...  超高齢化社会を迎えるなかで、骨粗しょう症は患者の健康寿命に大きく影響を与える疾患となっている。同時に、骨粗しょう症治療薬は製薬会社にとっても大きな市場機会だ。骨粗しょう症の進行は遅く、自覚症状を伴わない期間が長い一方、多くの潜在患者が治療を受けていないと推定される。  グローバルにおける市場規模は約70億ドルとされ、うち重度骨粗しょう症市場は23億ドルに及ぶが、この市場は現状で「フォルテオ」(イーライリリー、売上高13億ドル)と「プロリア」(アムジェン、同10億ドル)が独占している。  日本でもビタミンD3製剤「エディロール」(中外製薬/大正製薬)は1日薬価が約100円であるにもかかわらず、薬価ベースで500億円程度を売り上げていることからも、魅力的な市場であることがわかる。一方、6ヵ月に1回注射製剤として発売されたプラリア(第一三共)の売上高は、年間100億

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