医薬経済オンライン

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糖尿病対策に不可欠な医科歯科連携

社会病克服に奔走する開業医の話

相田歯科・耳鼻科クリニック 相田能輝

2016年3月15日号

「糖尿病は社会病」  糖尿病専門医の西田亙氏はこう言う。大学院を出て基礎研究に従事していた西田氏が臨床の世界へ、さらに独立開業へと大きく人生の舵を切ったきっかけは、糖尿病の背景にある深刻な状況だった。  西田氏は大学院時代、週2回、精肉工場に足を運んで新鮮な鶏の砂肝を手に入れ、研究室にこもって平滑筋タンパク質を抽出、精製して分析するという日々を4年間送り、研究の基礎を徹底的に叩き込まれた。大学院を出たあとは血管平滑筋細胞の大家の誘いを受け大阪大学大学院で基礎研究の道へ進む。その後、とあるきっかけで再び臨床医の道を歩むべく、母校に戻る。  西田氏は愛媛大学糖尿病内科に赴任した当初、「糖尿病はゼロからのスタートで、インスリンを自分で処方したこともなければ1型糖尿病の何たるかも知らないまま、大学病院の糖尿病外来に勤務することになりました。心筋梗塞な... 「糖尿病は社会病」  糖尿病専門医の西田亙氏はこう言う。大学院を出て基礎研究に従事していた西田氏が臨床の世界へ、さらに独立開業へと大きく人生の舵を切ったきっかけは、糖尿病の背景にある深刻な状況だった。  西田氏は大学院時代、週2回、精肉工場に足を運んで新鮮な鶏の砂肝を手に入れ、研究室にこもって平滑筋タンパク質を抽出、精製して分析するという日々を4年間送り、研究の基礎を徹底的に叩き込まれた。大学院を出たあとは血管平滑筋細胞の大家の誘いを受け大阪大学大学院で基礎研究の道へ進む。その後、とあるきっかけで再び臨床医の道を歩むべく、母校に戻る。  西田氏は愛媛大学糖尿病内科に赴任した当初、「糖尿病はゼロからのスタートで、インスリンを自分で処方したこともなければ1型糖尿病の何たるかも知らないまま、大学病院の糖尿病外来に勤務することになりました。心筋梗塞など

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