医薬経済オンライン

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薬剤師「叩き」はもう限界

新たなフェーズに入った医薬分業

(株)薬新 井高恭彦

2016年3月15日号

 日本の医薬分業が新たなフェーズに入る。16年度の調剤報酬改定で「かかりつけ薬剤師」が評価され、大型門前薬局への評価が下がった。この路線があと5年(改定2回)も続けば、調剤業務に忙殺されている薬剤師が調剤室を出て、患者と向き合うようになり、大病院の前に、無機質な調剤薬局が乱立する日本独特の異様な風景も徐々に変わっていくだろう。  厚生労働省が、医薬分業推進の旗を掲げて、かれこれ40年以上経つ。各種の施策の後押しもあって、今や医薬分業率は約7割となり、頭打ちも近い。高齢化の進展で、薬局、薬剤師への国民、患者ニーズも変化している。今、医薬分業の来し方を振り返り、将来を見つめるのは当然のこと。新たなフェーズに入って何の不思議もない。医療費財源の分捕り合いで、常に優位に立ちたい日本医師会幹部や、当事者意識がまったくない官僚の尻馬に乗って、いたずらに薬局...  日本の医薬分業が新たなフェーズに入る。16年度の調剤報酬改定で「かかりつけ薬剤師」が評価され、大型門前薬局への評価が下がった。この路線があと5年(改定2回)も続けば、調剤業務に忙殺されている薬剤師が調剤室を出て、患者と向き合うようになり、大病院の前に、無機質な調剤薬局が乱立する日本独特の異様な風景も徐々に変わっていくだろう。  厚生労働省が、医薬分業推進の旗を掲げて、かれこれ40年以上経つ。各種の施策の後押しもあって、今や医薬分業率は約7割となり、頭打ちも近い。高齢化の進展で、薬局、薬剤師への国民、患者ニーズも変化している。今、医薬分業の来し方を振り返り、将来を見つめるのは当然のこと。新たなフェーズに入って何の不思議もない。医療費財源の分捕り合いで、常に優位に立ちたい日本医師会幹部や、当事者意識がまったくない官僚の尻馬に乗って、いたずらに薬局、

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