医薬経済オンライン

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医薬経済気象台

一陽来復となるか景気の行方

—震源の中国経済に注目—

2016年3月15日号

 世界経済が混迷状況にあることは、投機資金が金融市場・商品市場を闊歩していることに鮮明に映し出されている。ただ、現在の金融市場・商品市場の動きは、実情と大きく乖離し、過度に悲観的になっていると指摘されている。  確かに、日本の株式市場を例にとってみても、日経平均は昨年12月1日が2万1円、それが2月12日には1万4952円にまで下落した。2ヵ月半足らずで約5000円、25%の下落である。同じ期間での下落率を見れば、世界経済の先行き不安の震源となった中国市場や、利上げを実施、景気も足踏みした米国市場を上回り、主要市場では最大だった。この間に日本経済がそれほどの悪化を見せているようには思えない。  個人消費が足を引っ張って10〜12月期の実質成長率速報値は季節調整後で前期比年率1.4%のマイナスだったが、改定値ではマイナス1.1%に、わずかだが上方修正された。いずれにせよ...  世界経済が混迷状況にあることは、投機資金が金融市場・商品市場を闊歩していることに鮮明に映し出されている。ただ、現在の金融市場・商品市場の動きは、実情と大きく乖離し、過度に悲観的になっていると指摘されている。  確かに、日本の株式市場を例にとってみても、日経平均は昨年12月1日が2万1円、それが2月12日には1万4952円にまで下落した。2ヵ月半足らずで約5000円、25%の下落である。同じ期間での下落率を見れば、世界経済の先行き不安の震源となった中国市場や、利上げを実施、景気も足踏みした米国市場を上回り、主要市場では最大だった。この間に日本経済がそれほどの悪化を見せているようには思えない。  個人消費が足を引っ張って10〜12月期の実質成長率速報値は季節調整後で前期比年率1.4%のマイナスだったが、改定値ではマイナス1.1%に、わずかだが上方修正された。いずれにせよ景

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