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眺望 医薬街道

日本初の真菌症専門外来が誕生

近藤正觀

2016年3月15日号

 千葉大学医学部附属病院に昨年10月、日本初の真菌症専門外来が設置された。千葉大は腐敗研究所などを前身とする「真菌医学研究センター」を97年に設立し、国内で唯一、病原真菌と真菌による感染症研究に特化した活動を行ってきた。真菌に関する研究データを蓄積しており、研究センターの成果を受けて初の専門外来で治療に取り組むことになった。 近年は高齢化や生活習慣病によって免疫力が低下している人が増えている。さらには医療の高度化により、抗がん剤や臓器移植の拒絶反応を抑えるさまざまな「免疫抑制剤」が登場したことも、真菌症増大の要因となっている。 真菌とは、わかりやすく言えば「カビ」のことで、空気中に漂っているものや、土壌中に存在するものもある。最も身近な真菌は水虫だが、これも皮膚に付着した白癬菌という真菌の一種だ。また外表に付着する真菌のほかに、真菌の胞子を...  千葉大学医学部附属病院に昨年10月、日本初の真菌症専門外来が設置された。千葉大は腐敗研究所などを前身とする「真菌医学研究センター」を97年に設立し、国内で唯一、病原真菌と真菌による感染症研究に特化した活動を行ってきた。真菌に関する研究データを蓄積しており、研究センターの成果を受けて初の専門外来で治療に取り組むことになった。 近年は高齢化や生活習慣病によって免疫力が低下している人が増えている。さらには医療の高度化により、抗がん剤や臓器移植の拒絶反応を抑えるさまざまな「免疫抑制剤」が登場したことも、真菌症増大の要因となっている。 真菌とは、わかりやすく言えば「カビ」のことで、空気中に漂っているものや、土壌中に存在するものもある。最も身近な真菌は水虫だが、これも皮膚に付着した白癬菌という真菌の一種だ。また外表に付着する真菌のほかに、真菌の胞子を吸い

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