医薬経済オンライン

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移植学会は「無実」なのか

「修復腎移植」は透析患者を救える(下)

2016年3月1日号

「修復腎移植を受ける権利を侵害された」と、透析患者らが日本移植学会幹部5人(当時)を訴えていた裁判は、高松高裁でも原告側の訴えが棄却された。結局、原告は上告を断念した。  移植学会が修復腎移植を非難し、「原則禁止」へと追い込んだ理由のひとつに、インフォームド・コンセントの不備があった。  移植医療は誰のためのものなのか。説明するまでもなくそれを必要とする患者のためにあるはずだ。移植医療には一定程度のリスクは伴う。だからこそパターナリズムを排して、医療側と患者、患者の家族との間に対等な信頼関係を成立させたうえで、インフォームド・コンセントをとることが求められるのだろう。  宇和島徳洲会病院泌尿器科部長の万波誠ら瀬戸内グループ医師団による42例の修復腎移植は、患者の同意を取りつけていなかったと、激しい批判を受けた。万波は確かにインフォームド・コン... 「修復腎移植を受ける権利を侵害された」と、透析患者らが日本移植学会幹部5人(当時)を訴えていた裁判は、高松高裁でも原告側の訴えが棄却された。結局、原告は上告を断念した。  移植学会が修復腎移植を非難し、「原則禁止」へと追い込んだ理由のひとつに、インフォームド・コンセントの不備があった。  移植医療は誰のためのものなのか。説明するまでもなくそれを必要とする患者のためにあるはずだ。移植医療には一定程度のリスクは伴う。だからこそパターナリズムを排して、医療側と患者、患者の家族との間に対等な信頼関係を成立させたうえで、インフォームド・コンセントをとることが求められるのだろう。  宇和島徳洲会病院泌尿器科部長の万波誠ら瀬戸内グループ医師団による42例の修復腎移植は、患者の同意を取りつけていなかったと、激しい批判を受けた。万波は確かにインフォームド・コンセ

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