医薬経済オンライン

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現場が望む社会保障制度

かかりつけ医と総合診療医

第10回

東京財団研究員兼政策プロデューサー 三原 岳

2016年3月1日号

 全体主義国家に統治される恐怖を描いた英国人作家ジョージ・オーウェルの近未来小説『1984年』では、国民の統制を強化するため、政府が新しい言語を導入する一節がある。「よい」「素晴らしい」「申し分ない」など同じ意味の言葉を「よい」「超よい」と単純な言葉に統合することで、人間の表現方法を貧しくし、国家が国民を統制しやすくするという設定だ。  だが、政策の世界で似たような言葉が乱立すると、国民は混乱する。在宅ケアの分野では前号(2月1日号)で触れたかかりつけ医だけでなく、総合診療医、主治医、在宅医といった単語が併用されている。かかりつけという言葉から医療制度を考える第2回では、これらの違いを踏まえ、患者から見た望ましい医師像を考察したい。  13年8月に公表された社会保障制度改革国民会議報告書に興味深い一節がある(一部文言を省...  全体主義国家に統治される恐怖を描いた英国人作家ジョージ・オーウェルの近未来小説『1984年』では、国民の統制を強化するため、政府が新しい言語を導入する一節がある。「よい」「素晴らしい」「申し分ない」など同じ意味の言葉を「よい」「超よい」と単純な言葉に統合することで、人間の表現方法を貧しくし、国家が国民を統制しやすくするという設定だ。  だが、政策の世界で似たような言葉が乱立すると、国民は混乱する。在宅ケアの分野では前号(2月1日号)で触れたかかりつけ医だけでなく、総合診療医、主治医、在宅医といった単語が併用されている。かかりつけという言葉から医療制度を考える第2回では、これらの違いを踏まえ、患者から見た望ましい医師像を考察したい。  13年8月に公表された社会保障制度改革国民会議報告書に興味深い一節がある(一部文言を省略)

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