経済記事の読み方
怪しさだけを露呈したレセプト債事件
証券会社の乱立が背景に
2016年3月1日号
破綻を知らせるリリース(アーツ証券) なぜこうもやすやすと騙されるのだろうか。投資に関わる詐欺事件が起きるといつも思うが、それを生む構造的な欠陥があることも事実である。
昨年11月、アーツ証券はレセプト債を投資家に販売し、227億円の資金を集めながら償還不能に陥って破綻、約2500人の個人投資家に損害を与えた。
もともと騙すつもりで始めた商売、ばれてしまえばその仕組みも詐欺とわかる。事件の真相は捜査の進捗を待たなければならないが、証券取引等監視委員会が金融庁に対して1月に出した処分勧告を見ると、そのデタラメぶりがわかる。
事件の主役は00年に設立された資産運用サービス会社「オプティファクター」。同社はアーツ証券のほか、今回の事件に関わっている経営コンサルタント会社や医療コンサル会社さらにレセプト債を組み込んだファンドを運用する3つの投資ファンドの...
破綻を知らせるリリース(アーツ証券) なぜこうもやすやすと騙されるのだろうか。投資に関わる詐欺事件が起きるといつも思うが、それを生む構造的な欠陥があることも事実である。
昨年11月、アーツ証券はレセプト債を投資家に販売し、227億円の資金を集めながら償還不能に陥って破綻、約2500人の個人投資家に損害を与えた。
もともと騙すつもりで始めた商売、ばれてしまえばその仕組みも詐欺とわかる。事件の真相は捜査の進捗を待たなければならないが、証券取引等監視委員会が金融庁に対して1月に出した処分勧告を見ると、そのデタラメぶりがわかる。
事件の主役は00年に設立された資産運用サービス会社「オプティファクター」。同社はアーツ証券のほか、今回の事件に関わっている経営コンサルタント会社や医療コンサル会社さらにレセプト債を組み込んだファンドを運用する3つの投資ファンドの6社
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