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鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜

医学界も無視できなくなった近藤誠「がん理論」①

第9回

鳥集徹

2016年3月1日号

「近藤誠」という名前に、製薬業界の方々はどんな印象を持っているだろう。「がん検診も手術も抗がん剤も否定する厄介者」「薬やワクチンと聞けば、何でも危険視するトンデモ医者」 そんなふうに目の敵にしている人もいるのではないだろうか。だとしたら、その認識は改めたほうがいい。製薬業界の方々も、彼のことを頭から拒絶するのではなく、学べるところからは学ぶべきだと筆者は考える。 96年に出版された著書『患者よ、がんと闘うな』(文春文庫)がベストセラーとなり、一躍有名になった近藤医師(元慶應義塾大学医学部放射線科講師)は、12年にも『がん放置療法のすすめ』(文春新書)を出版。さらに同年、『医者に殺されない47の心得』(アスコム)が100万部を突破するなど、大きな話題となった。 筆者も、「抗がん剤を使えば延命の可能性があったのに、近藤理論を真に受けて治療を拒否する患... 「近藤誠」という名前に、製薬業界の方々はどんな印象を持っているだろう。「がん検診も手術も抗がん剤も否定する厄介者」「薬やワクチンと聞けば、何でも危険視するトンデモ医者」 そんなふうに目の敵にしている人もいるのではないだろうか。だとしたら、その認識は改めたほうがいい。製薬業界の方々も、彼のことを頭から拒絶するのではなく、学べるところからは学ぶべきだと筆者は考える。 96年に出版された著書『患者よ、がんと闘うな』(文春文庫)がベストセラーとなり、一躍有名になった近藤医師(元慶應義塾大学医学部放射線科講師)は、12年にも『がん放置療法のすすめ』(文春新書)を出版。さらに同年、『医者に殺されない47の心得』(アスコム)が100万部を突破するなど、大きな話題となった。 筆者も、「抗がん剤を使えば延命の可能性があったのに、近藤理論を真に受けて治療を拒否する患者

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