アジアの医療に学ぶ
20. 熱帯病治療薬開発に向けたDNDiの活動
フジ虎ノ門健康増進センター 斉尾武郎
放射線医学総合研究所 分子イメージング研究センター 栗原千絵子
2016年3月1日号
DNDiオフィスの入口で 2月1日号に引き続き、インドの現状を紹介する。
15年5月3日、DNDiのシューマン・リジャル博士をニューデリーの事務所に訪問した。DNDiは「顧みられない病気の新薬開発イニシアチブ」の意味で、「ネグレクテッド・トロピカル・ディジーズ(NTDs:顧みられない熱帯病)」のための医薬品の研究開発を国際的ネットワークにより進める非営利団体である。日本ではアカデミア主導で医薬品の製造販売承認をめざすシーズ開発が政府の戦略として推進されるが、多くの公的資金を得ている研究機関でも、GCP適用の臨床試験の実施、承認取得は至難の業である。DNDiは、企業が関心を持たない顧みられない熱帯病治療薬の研究開発に従事し、製薬企業やアカデミアとのパートナーシップによりパイプラインの最終段階まで進め、新興国でのGCPトレーニングも含め実現し、すで...
DNDiオフィスの入口で 2月1日号に引き続き、インドの現状を紹介する。
15年5月3日、DNDiのシューマン・リジャル博士をニューデリーの事務所に訪問した。DNDiは「顧みられない病気の新薬開発イニシアチブ」の意味で、「ネグレクテッド・トロピカル・ディジーズ(NTDs:顧みられない熱帯病)」のための医薬品の研究開発を国際的ネットワークにより進める非営利団体である。日本ではアカデミア主導で医薬品の製造販売承認をめざすシーズ開発が政府の戦略として推進されるが、多くの公的資金を得ている研究機関でも、GCP適用の臨床試験の実施、承認取得は至難の業である。DNDiは、企業が関心を持たない顧みられない熱帯病治療薬の研究開発に従事し、製薬企業やアカデミアとのパートナーシップによりパイプラインの最終段階まで進め、新興国でのGCPトレーニングも含め実現し、すでに承
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