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海外時報

大統領選軸に「薬価論争」それぞれの思惑

メルクの驚きの戦略は「風穴」となるのか

2016年2月15日号

 米国の薬価論争は加熱する一方だ。1月最終週から2月第1週にも、さまざまなベクトルを持つ言動が各方面で見られた。①下院も薬価で公聴会 共和党保守派が支配する下院でついに薬価に関する公聴会が開かれた。 社会的関心の高まりの直接の引き金になった2社が矢面に立たされたが、チューリングCEOのマーティン・シュクレリは合衆国憲法修正第5条を盾に黙秘権を宣言して退席、バリアントの暫定CEOハワード・シラーは「多くの失敗を犯した」「今後の価格行動は業界の規範の範囲内で」と約束、対照的な応対を見せた。 32歳、スーツはまとってはいたがノーネクタイのシュクレリは、証券取引法違反で告発されていることを“抗弁”に使い、公聴会に顔は出したものの、不用意な発言で訴訟を不利にしたくないと退席。すぐに「こうした低脳が議会代表とは」とツイート、共和党議員が侮辱罪だと怒るほど両党...  米国の薬価論争は加熱する一方だ。1月最終週から2月第1週にも、さまざまなベクトルを持つ言動が各方面で見られた。①下院も薬価で公聴会 共和党保守派が支配する下院でついに薬価に関する公聴会が開かれた。 社会的関心の高まりの直接の引き金になった2社が矢面に立たされたが、チューリングCEOのマーティン・シュクレリは合衆国憲法修正第5条を盾に黙秘権を宣言して退席、バリアントの暫定CEOハワード・シラーは「多くの失敗を犯した」「今後の価格行動は業界の規範の範囲内で」と約束、対照的な応対を見せた。 32歳、スーツはまとってはいたがノーネクタイのシュクレリは、証券取引法違反で告発されていることを“抗弁”に使い、公聴会に顔は出したものの、不用意な発言で訴訟を不利にしたくないと退席。すぐに「こうした低脳が議会代表とは」とツイート、共和党議員が侮辱罪だと怒るほど両党を刺

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