医薬経済オンライン

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鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜

手放しでは喜べないGSKの「利益相反」改革

第8回

鳥集徹

2016年2月15日号

 果たしてこれが、医療界と製薬業界の癒着を断ち切る一歩となるだろうか。 グラクソ・スミスクライン(GSK)は13年、MRの営業評価から売上目標を除外する方針を打ち出し、日本でも昨年から医師の満足度や情報提供の質を指標とした人事評価を導入した。加えて今年からは、同社主催・共催の講演会で、医療関係者への講演料の支払いも取りやめるそうだ。 売上目標を除外する理由について、GSKはホームページで「この評価制度の導入は、製薬企業が適切な薬を必要としている患者さんに正しい情報とともに届けるという本来の存在意義に立ち返ろうとした結果です」と説明している。 また、講演料の支払い取りやめについても、「製薬企業が処方権のある医師に対し自社製品に関連する講演会を主催し、講師に講演料を支払うことは、一般社会から自社製品への処方を誘導するための対価ではないかとの疑...  果たしてこれが、医療界と製薬業界の癒着を断ち切る一歩となるだろうか。 グラクソ・スミスクライン(GSK)は13年、MRの営業評価から売上目標を除外する方針を打ち出し、日本でも昨年から医師の満足度や情報提供の質を指標とした人事評価を導入した。加えて今年からは、同社主催・共催の講演会で、医療関係者への講演料の支払いも取りやめるそうだ。 売上目標を除外する理由について、GSKはホームページで「この評価制度の導入は、製薬企業が適切な薬を必要としている患者さんに正しい情報とともに届けるという本来の存在意義に立ち返ろうとした結果です」と説明している。 また、講演料の支払い取りやめについても、「製薬企業が処方権のある医師に対し自社製品に関連する講演会を主催し、講師に講演料を支払うことは、一般社会から自社製品への処方を誘導するための対価ではないかとの疑念を

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