読む医療—医師が書いた本の斜め読み—
がん細胞研究の歴史に触れる価値
第43回
鍛冶孝雄
2016年2月15日号
自分の先祖はどのように死んだのか。若い頃関心を持ったことがあり、そこで知る限りの親戚も含めて約30人ほどの死因を、父方と母方の係累から調べてみた。
当時も現在も、実は全体の死因別順位に大きな変動はない。そのため私は、がん、脳卒中、感染症、事故、自殺、戦死などが縁者の死因ではないかと予測した。結果は何と感染症で亡くなったと推定される縁者はまったくいなかった。祖父とその兄弟、父などほとんどが兵役を経験しているが、調べた限りでは戦死者は1人もいなかった。
最も多かったのは脳卒中で、心筋梗塞が2人だとわかり、愕然とした。がんは1人だけで、これにも驚いた。最近亡くなった人は認知症だったが90歳を超えていた。わが係累に関しては、循環器系の疾患をケアすれば、案外、長命の一族かもしれぬと結論を出した。
自分の先祖はどのように死んだのか。若い頃関心を持ったことがあり、そこで知る限りの親戚も含めて約30人ほどの死因を、父方と母方の係累から調べてみた。
当時も現在も、実は全体の死因別順位に大きな変動はない。そのため私は、がん、脳卒中、感染症、事故、自殺、戦死などが縁者の死因ではないかと予測した。結果は何と感染症で亡くなったと推定される縁者はまったくいなかった。祖父とその兄弟、父などほとんどが兵役を経験しているが、調べた限りでは戦死者は1人もいなかった。
最も多かったのは脳卒中で、心筋梗塞が2人だとわかり、愕然とした。がんは1人だけで、これにも驚いた。最近亡くなった人は認知症だったが90歳を超えていた。わが係累に関しては、循環器系の疾患をケアすれば、案外、長命の一族かもしれぬと結論を出した。
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