医薬経済オンライン

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深層◎血液行政

やる気だけで変わるか「化血研なき後」

相反する計画経済と産業振興に道はあるか

2016年2月1日号

業務停止処分の文書を受け取る宮本理事長「産業におけるビジョンと戦略が欠如していたのではないか」 「厚生労働省を挙げて、抜本的な検討を行って国民の皆様の信頼を取り戻すことが大事」  1月14日夕刻、厚労省9階の省議室で、そう声高に語ったのは塩崎恭久厚労相だ。二川一男事務次官を本部長とする「ワクチン・血液製剤産業タスクフォース」(TF)の初会合の冒頭挨拶で、熱弁は約7分半にも及んだ。通常、テレビなどの映像メディアによる頭撮りを意識したに過ぎない冒頭挨拶だが、踏み込んだ発言を繰り返し、並々ならぬやる気を見せた。  無理もない話である。1週間ほど前の1月8日、一般財団法人「化学及血清療法研究所」(熊本市、宮本誠二理事長)に対し、過去最長となる110日間に及ぶ業務停止処分を下したからだ。  化血研の不正行為の詳細は省くが、彼らが手を染めていたのは紛れもなく組織... 業務停止処分の文書を受け取る宮本理事長「産業におけるビジョンと戦略が欠如していたのではないか」 「厚生労働省を挙げて、抜本的な検討を行って国民の皆様の信頼を取り戻すことが大事」  1月14日夕刻、厚労省9階の省議室で、そう声高に語ったのは塩崎恭久厚労相だ。二川一男事務次官を本部長とする「ワクチン・血液製剤産業タスクフォース」(TF)の初会合の冒頭挨拶で、熱弁は約7分半にも及んだ。通常、テレビなどの映像メディアによる頭撮りを意識したに過ぎない冒頭挨拶だが、踏み込んだ発言を繰り返し、並々ならぬやる気を見せた。  無理もない話である。1週間ほど前の1月8日、一般財団法人「化学及血清療法研究所」(熊本市、宮本誠二理事長)に対し、過去最長となる110日間に及ぶ業務停止処分を下したからだ。  化血研の不正行為の詳細は省くが、彼らが手を染めていたのは紛れもなく組織ぐる

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