医薬経済オンライン

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Meiji、ムンディ「決裂」の背景

「うがい薬対戦」で、笑うのは塩野義だけか

(株)薬新 井高恭彦

2016年2月1日号

 殺菌消毒薬ポビドンヨード製剤の国内市場が4月から揺れる。Meiji Seikaファルマと、ムンディファーマが50年以上続いた製造販売提携に終止符を打ち、それぞれ独自に事業展開する。後発品が多数参入し、今や医療用、OTC薬ともに売上げが減少傾向にある「ピークアウト製品」だが、Meijiとムンディの決裂で、市場の地殻変動は避けられなくなった。ムンディは、新たに塩野義製薬と販売提携し、販促活動を強化する。Meijiは、それを迎え撃つ構図になる。  ポビドンヨード製剤は1955年に、ムンディが米国で医薬品として世界で初めて製品化した。日本では、ムンディと旧明治製菓が技術提携し、明治製菓がムンディの許諾を得て61年に医療用液の承認を取得。「イソジン」のブランド名で製造販売を開始した。83年1月にはOTC薬としての承認も取得し、商品キャラクター「カバくん」を使...  殺菌消毒薬ポビドンヨード製剤の国内市場が4月から揺れる。Meiji Seikaファルマと、ムンディファーマが50年以上続いた製造販売提携に終止符を打ち、それぞれ独自に事業展開する。後発品が多数参入し、今や医療用、OTC薬ともに売上げが減少傾向にある「ピークアウト製品」だが、Meijiとムンディの決裂で、市場の地殻変動は避けられなくなった。ムンディは、新たに塩野義製薬と販売提携し、販促活動を強化する。Meijiは、それを迎え撃つ構図になる。  ポビドンヨード製剤は1955年に、ムンディが米国で医薬品として世界で初めて製品化した。日本では、ムンディと旧明治製菓が技術提携し、明治製菓がムンディの許諾を得て61年に医療用液の承認を取得。「イソジン」のブランド名で製造販売を開始した。83年1月にはOTC薬としての承認も取得し、商品キャラクター「カバくん」を使っ

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