間違いだらけのHTA
効率性フロンティア運用の難点
第7回
東京大学大学院薬学系研究科 五十嵐中
2016年2月1日号
前回1月1日号では、効率性フロンティアの費用対効果評価における活用法を紹介した。「英国NICEのICER、ドイツIQWIGの効率性フロンティア」のように、ICERやQALYと対立する概念と誤解されることもあるが、効率性フロンティアはあくまで費用対効果の閾値の決め方の一類型である。
QALY以外のものさしを使って費用対効果評価を行った場合、結果の解釈がどうしても難しくなる。相対的な良し悪しであれば、どんなものさしであれ「ICERは小さければ小さいほどよい。治療目標達成1人増加当たり300万円と100万円だったら、100万円のほうが優れている」で問題ない。しかし絶対的な良し悪し、「そもそも目標達成1人当たり100万円は、費用対効果に優れているのか」の問いに答えられるような合格ライン=閾値が存在しない。
IQWIGが活用を検討...
前回1月1日号では、効率性フロンティアの費用対効果評価における活用法を紹介した。「英国NICEのICER、ドイツIQWIGの効率性フロンティア」のように、ICERやQALYと対立する概念と誤解されることもあるが、効率性フロンティアはあくまで費用対効果の閾値の決め方の一類型である。
QALY以外のものさしを使って費用対効果評価を行った場合、結果の解釈がどうしても難しくなる。相対的な良し悪しであれば、どんなものさしであれ「ICERは小さければ小さいほどよい。治療目標達成1人増加当たり300万円と100万円だったら、100万円のほうが優れている」で問題ない。しかし絶対的な良し悪し、「そもそも目標達成1人当たり100万円は、費用対効果に優れているのか」の問いに答えられるような合格ライン=閾値が存在しない。
IQWIGが活用を検討した
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録