医薬経済オンライン

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肝移植手術問題で三井物産に「誤算」

医療ツーリズムを中東、東南アジアで狙ったが……

2016年2月1日号

「40年前、完成寸前だったのに鉄クズにせざるを得なかった三井物産のIJPC(イラン+ジャパン石油化学)を思い出す」という人も多い。医療特区に指定されている神戸医療産業都市に建設された「神戸国際フロンティアメディカルセンター(KIFMEC)」である。KIFMECは生体肝移植の第一人者、田中紘一京都大学名誉教授が生体肝移植を世界に認知させようという理想を掲げて建設された最先端の病院で、田中名誉教授自ら理事長兼病院長に就任した。  ところが、開院後、生体肝移植手術を受けた患者8人のうち4人が移植後1ヵ月以内に死亡。新聞、テレビがセンセーショナルに報じたのは周知のとおりだ。マスコミ報道だけでなく、医療関係者からも批判、擁護の声が上がる騒ぎだった。しかも「問題はない。体制は万全だ」と再開した最初の生体肝移植がまたもや手術後に死亡。ますますエスカレートす... 「40年前、完成寸前だったのに鉄クズにせざるを得なかった三井物産のIJPC(イラン+ジャパン石油化学)を思い出す」という人も多い。医療特区に指定されている神戸医療産業都市に建設された「神戸国際フロンティアメディカルセンター(KIFMEC)」である。KIFMECは生体肝移植の第一人者、田中紘一京都大学名誉教授が生体肝移植を世界に認知させようという理想を掲げて建設された最先端の病院で、田中名誉教授自ら理事長兼病院長に就任した。  ところが、開院後、生体肝移植手術を受けた患者8人のうち4人が移植後1ヵ月以内に死亡。新聞、テレビがセンセーショナルに報じたのは周知のとおりだ。マスコミ報道だけでなく、医療関係者からも批判、擁護の声が上がる騒ぎだった。しかも「問題はない。体制は万全だ」と再開した最初の生体肝移植がまたもや手術後に死亡。ますますエスカレートする報

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