医薬経済オンライン

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「マイクロファーマ」わかもとの試金石

インバウンド効果を「追い風」にするには

2016年2月1日号

 全世界の医薬品市場が100兆円を超える規模へと成長し、年商3兆円を超えるメガファーマが群雄割拠する業界勢力図のなかで、わかもと製薬は15年3月期の売上高が106億円という“マイクロファーマ”のような立ち位置にある。薬の街・日本橋本町の中心に本社を構えてはいるものの、10年前の05年3月期の売上高が99億円であったことが端的に示すように、「成長」から見放されたかのような老舗企業だ。  本町界隈でM&Aの嵐が吹き荒れ、リストラのニュースが毎月のように飛び交う世に移っても、同社は長らく、前例踏襲と年功序列が重んじられる「昭和の殻を残した会社」(証券関係者)だった。だが、さすがに10年3月期に営業赤字に転落するに及んで動き出した。  興和より招いた神谷信行氏が銀行出身の石井敬志氏に代わって11年4月に新社長に就くと、業績の立て直しと風土改革に着手。12年1月には台湾の後発...  全世界の医薬品市場が100兆円を超える規模へと成長し、年商3兆円を超えるメガファーマが群雄割拠する業界勢力図のなかで、わかもと製薬は15年3月期の売上高が106億円という“マイクロファーマ”のような立ち位置にある。薬の街・日本橋本町の中心に本社を構えてはいるものの、10年前の05年3月期の売上高が99億円であったことが端的に示すように、「成長」から見放されたかのような老舗企業だ。  本町界隈でM&Aの嵐が吹き荒れ、リストラのニュースが毎月のように飛び交う世に移っても、同社は長らく、前例踏襲と年功序列が重んじられる「昭和の殻を残した会社」(証券関係者)だった。だが、さすがに10年3月期に営業赤字に転落するに及んで動き出した。  興和より招いた神谷信行氏が銀行出身の石井敬志氏に代わって11年4月に新社長に就くと、業績の立て直しと風土改革に着手。12年1月には台湾の後発品

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