医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

海外時報

ムーンショット対ゴルディロックス

よりよい治療法の追求と「手頃な価格」は両立するか

2016年2月1日号

 16年に入り、バイオテック株の下落が止まらない。ナスダック指標は1月第3週まで18%落とした。4年半で4.3倍、昨年7月のピークから薬価批判が爆発した9月末には27%も急落、それから3ヵ月かけて年末には18%分回復したが、年明けの3週間ですべて吹き飛んだ。  株価は世界経済の減退から煽りを受けていることは明らかだが、それでも石油関連の影響と切り離す独自の強さを、バイオテック銘柄は主張できていない。  例年、年初の株価を押し上げてきたサンフランシスコのJPモルガン・ヘルスケア会議も無力だった。新しい年の世界のヘルスケア・ビジネスのトーンを定めるその場で、批判が高まるバイオファーマの薬価問題への対応の語り口は“月並み”で説得力を欠いた。アラガン統合を決めたファイザーは節税狙いより成長志向、バクスアルタを手に入れたシャイアーも費用節減ではなく希少薬の主導的な地位...  16年に入り、バイオテック株の下落が止まらない。ナスダック指標は1月第3週まで18%落とした。4年半で4.3倍、昨年7月のピークから薬価批判が爆発した9月末には27%も急落、それから3ヵ月かけて年末には18%分回復したが、年明けの3週間ですべて吹き飛んだ。  株価は世界経済の減退から煽りを受けていることは明らかだが、それでも石油関連の影響と切り離す独自の強さを、バイオテック銘柄は主張できていない。  例年、年初の株価を押し上げてきたサンフランシスコのJPモルガン・ヘルスケア会議も無力だった。新しい年の世界のヘルスケア・ビジネスのトーンを定めるその場で、批判が高まるバイオファーマの薬価問題への対応の語り口は“月並み”で説得力を欠いた。アラガン統合を決めたファイザーは節税狙いより成長志向、バクスアルタを手に入れたシャイアーも費用節減ではなく希少薬の主導的な地位を

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence