医薬経済オンライン

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OUTLOOK・欧米のMR事情

変革を迫られる医薬品マーケティング(上)

第350回

デルファイ・マネジメント・コンサルタント(DMC)社 植田南人

2016年2月1日号

 米国では伝統的な医薬品マーケティングの営業モデルである「MRが医師を訪問する方式」の継続が危うくなっている。これは衝撃的なニュースではある。最新のファーマ・エグゼクティブ誌にトッド・グリーンウッド氏がこの問題に関する小論を掲載したので検証してみたい。 15年の初頭に発表されたアクセス・モニター社の調査によると、今では処方医のわずか47%しかMRとの面談を許可しないという。簡単に言えば、半数以上の処方医がMRとの面会はしなくなったのである。 09年にはMRと面談しない医師はわずか22%だった。 また、MRに積極的に面談してくれた専門医も、その態度を大きく変えている。 皮膚科医や消化器専門医への面談もここ2年間で急速に落ち込んでいる。がん専門医に関しては、10年には75%の医師が面談可能と言われたが、5年経った今ではわずか25%の医師しかMRに面談しないと...  米国では伝統的な医薬品マーケティングの営業モデルである「MRが医師を訪問する方式」の継続が危うくなっている。これは衝撃的なニュースではある。最新のファーマ・エグゼクティブ誌にトッド・グリーンウッド氏がこの問題に関する小論を掲載したので検証してみたい。 15年の初頭に発表されたアクセス・モニター社の調査によると、今では処方医のわずか47%しかMRとの面談を許可しないという。簡単に言えば、半数以上の処方医がMRとの面会はしなくなったのである。 09年にはMRと面談しない医師はわずか22%だった。 また、MRに積極的に面談してくれた専門医も、その態度を大きく変えている。 皮膚科医や消化器専門医への面談もここ2年間で急速に落ち込んでいる。がん専門医に関しては、10年には75%の医師が面談可能と言われたが、5年経った今ではわずか25%の医師しかMRに面談しないという

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