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漢方処方 千差万様

症例「掌蹠膿疱症」

第12回

安廣誠心堂薬局 安廣嘉人

2016年2月1日号

 今回は皮膚疾患をみていきます。  皮膚疾患として、アトピー性皮膚炎やじんましんなどはよく耳にすると思います。そして、それらは長い間治療しなければならない、いわゆる難治性の疾患であるということも知られていると思います。さて、聞き慣れていないかもしれませんが、難治性の皮膚疾患のひとつに掌蹠膿疱症(しょうせきのほうしょう)があります。  掌蹠膿疱症は、手のひらや足の裏に皮疹(膿疱)ができて、それがよくなったり悪くなったりを繰り返します。皮疹は小さな水ぶくれ(水疱)が生じたのち、次第に膿疱に変化します。  原因不明なことが多く特定には至っていませんが、細菌の感染が慢性化して扁桃炎、虫歯や歯周病が起こったときに掌蹠膿疱症も悪化したり、金属アレルギーがあると掌蹠膿疱症を引き起こすとも言われていますが、関連性などは解明されていません。また、患者のうち...  今回は皮膚疾患をみていきます。  皮膚疾患として、アトピー性皮膚炎やじんましんなどはよく耳にすると思います。そして、それらは長い間治療しなければならない、いわゆる難治性の疾患であるということも知られていると思います。さて、聞き慣れていないかもしれませんが、難治性の皮膚疾患のひとつに掌蹠膿疱症(しょうせきのほうしょう)があります。  掌蹠膿疱症は、手のひらや足の裏に皮疹(膿疱)ができて、それがよくなったり悪くなったりを繰り返します。皮疹は小さな水ぶくれ(水疱)が生じたのち、次第に膿疱に変化します。  原因不明なことが多く特定には至っていませんが、細菌の感染が慢性化して扁桃炎、虫歯や歯周病が起こったときに掌蹠膿疱症も悪化したり、金属アレルギーがあると掌蹠膿疱症を引き起こすとも言われていますが、関連性などは解明されていません。また、患者のうち約80

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