アジアの医療に学ぶ
インド・ニューデリーの間・公的医療機関
第19回
フジ虎ノ門健康増進センター 斉尾武郎
放射線医学総合研究所 分子イメージング研究センター 栗原千絵子
2016年2月1日号
インドの人口は約12.6億人で中国の約13.7億人に次ぎ世界第2位だが、人口の約3割が貧困層(基準設定次第で7割近くに及ぶ)で、貧富の差は著しく基本的な保健医療サービスが不足している。「メディカルツーリズム」で名高い民間医療機関もあるが、公的医療機関は医師数も医薬品の供給も不足し、公的保険・民間保険を合わせても国民が必要とする医療をカバーできていない。インドは仏教発祥の地だが、約8割がヒンドゥー教徒、イスラム教徒が1.4割、キリスト教徒、シーク教徒が1割に満たず、仏教徒は1%に満たない。カースト制度は廃止されたが階級社会としての慣習が残る。 15年4月30日、5月1〜3日にインド北部の首都ニューデリーの民間・公立病院及び「顧みられない熱帯病」のための医薬品開発NGOのDNDiオフィスを訪問した。滞在最終日にはインド独立の父マハトマ・ガンディーが暗殺された後、荼...
インドの人口は約12.6億人で中国の約13.7億人に次ぎ世界第2位だが、人口の約3割が貧困層(基準設定次第で7割近くに及ぶ)で、貧富の差は著しく基本的な保健医療サービスが不足している。「メディカルツーリズム」で名高い民間医療機関もあるが、公的医療機関は医師数も医薬品の供給も不足し、公的保険・民間保険を合わせても国民が必要とする医療をカバーできていない。インドは仏教発祥の地だが、約8割がヒンドゥー教徒、イスラム教徒が1.4割、キリスト教徒、シーク教徒が1割に満たず、仏教徒は1%に満たない。カースト制度は廃止されたが階級社会としての慣習が残る。 15年4月30日、5月1〜3日にインド北部の首都ニューデリーの民間・公立病院及び「顧みられない熱帯病」のための医薬品開発NGOのDNDiオフィスを訪問した。滞在最終日にはインド独立の父マハトマ・ガンディーが暗殺された後、荼毘
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