医薬経済オンライン

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眺望「医薬街道」

画期的C型肝炎治療剤の光と影

近藤正觀

2016年2月1日号

 昨年5月に収載されたギリアド・サイエンシズの「ソバルディ」が、新設の「特例拡大再算定」によって大幅な薬価引き下げを受ける。同社の「ハーボニー配合錠」も類似品扱いで下げられる。 8月26日の中央社会保険医療協議会で、ハーボニーの薬価算定に関し、診療側が時代遅れで問題が大きい30年以上も前の算定ルールで高薬価がついたことに大きな疑義があると指摘した。 だが、算定方式は行政と製薬業界だけが決めたものではない。再三再四見直されてきた。大原則である比較対照方式が古いと言うなら、ほかの算定方法を診療側から明示すべきだ。1日薬価比較やクール比較は算定対象薬が存在するものの基礎算定方式として長期間実施されてきた。対象薬のない新薬は原価計算方式を適用している。過去30年もの昔の算定方式を急に見直せというのは診療側の横暴だ。 薬価算定組織がある現在、見直しの指摘が...  昨年5月に収載されたギリアド・サイエンシズの「ソバルディ」が、新設の「特例拡大再算定」によって大幅な薬価引き下げを受ける。同社の「ハーボニー配合錠」も類似品扱いで下げられる。 8月26日の中央社会保険医療協議会で、ハーボニーの薬価算定に関し、診療側が時代遅れで問題が大きい30年以上も前の算定ルールで高薬価がついたことに大きな疑義があると指摘した。 だが、算定方式は行政と製薬業界だけが決めたものではない。再三再四見直されてきた。大原則である比較対照方式が古いと言うなら、ほかの算定方法を診療側から明示すべきだ。1日薬価比較やクール比較は算定対象薬が存在するものの基礎算定方式として長期間実施されてきた。対象薬のない新薬は原価計算方式を適用している。過去30年もの昔の算定方式を急に見直せというのは診療側の横暴だ。 薬価算定組織がある現在、見直しの指摘があ

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