医薬経済オンライン

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価格引き下げは日米「同時進行」

医薬品業界新年展望

クレディ・スイス證券 酒井文義

2016年1月15日号

 15年は薬価改定の谷間の年ということで平常心でスタートを切った。年初に向こう1年間を見渡しても会社主催の大きなイベントも少なく、年前半は粛々と決算をこなすことに時間を費やすことができた。だが年後半になると状況は一気に流動化。直近では海外でファイザーとアラガンの統合、国内ではエーザイと味の素がEAファーマを設立したのに続き、武田薬品とテバが長期収載品とジェネリックを統合する合弁会社を設立することで合意した。アステラス製薬も眼科再生医療への足掛かりとして米オカタの買収に踏み切った。  筆者の職域は株式市場である。株式市場(株価)は実体経済の鏡といわれる。では医薬品企業は株式市場で正当に評価されているだろうか。例えば14年に国内外で承認・発売された免疫チェックポイント阻害剤「オプジーボ」のインパクトが強烈であったため、15年に承認・発売された新薬の...  15年は薬価改定の谷間の年ということで平常心でスタートを切った。年初に向こう1年間を見渡しても会社主催の大きなイベントも少なく、年前半は粛々と決算をこなすことに時間を費やすことができた。だが年後半になると状況は一気に流動化。直近では海外でファイザーとアラガンの統合、国内ではエーザイと味の素がEAファーマを設立したのに続き、武田薬品とテバが長期収載品とジェネリックを統合する合弁会社を設立することで合意した。アステラス製薬も眼科再生医療への足掛かりとして米オカタの買収に踏み切った。  筆者の職域は株式市場である。株式市場(株価)は実体経済の鏡といわれる。では医薬品企業は株式市場で正当に評価されているだろうか。例えば14年に国内外で承認・発売された免疫チェックポイント阻害剤「オプジーボ」のインパクトが強烈であったため、15年に承認・発売された新薬の印

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