エスエス社員は新年から日々「憂鬱」
復調しても待ち受けるフランス流の痛い改革
2016年1月15日号
創業100年を超す会社が全国に約2万社、200年以上の会社も約1200社に上るという長寿企業数が世界最多の日本では、創業250年という節目もさほど珍しくない。創業家や当事者たちが無理に祝ったとしても、自己満足で終わるケースが大半だ。1765年に初代・白井正助が創業した漢薬本舗「美濃屋薬房」を祖とするエスエス製薬も、ご多分に漏れず、ひっそりと節目の15年を終えるはずだった。
そんな同社にクリスマスを10日後に控えた12月15日、不吉な便りが西方よりもたらされた。親会社の独ベーリンガーインゲルハイムが仏サノフィと、非コア事業の交換に関して独占交渉に入ったとのニュースだった。その内容はサノフィの動物用医薬品(メリアル)事業をBIが受け取る一方で、BIはコンシューマーヘルスケア(CHC)事業の大半を47億ユーロ(約6150億円)の手切れ金を添えてサノフィに譲るというもの。...
創業100年を超す会社が全国に約2万社、200年以上の会社も約1200社に上るという長寿企業数が世界最多の日本では、創業250年という節目もさほど珍しくない。創業家や当事者たちが無理に祝ったとしても、自己満足で終わるケースが大半だ。1765年に初代・白井正助が創業した漢薬本舗「美濃屋薬房」を祖とするエスエス製薬も、ご多分に漏れず、ひっそりと節目の15年を終えるはずだった。
そんな同社にクリスマスを10日後に控えた12月15日、不吉な便りが西方よりもたらされた。親会社の独ベーリンガーインゲルハイムが仏サノフィと、非コア事業の交換に関して独占交渉に入ったとのニュースだった。その内容はサノフィの動物用医薬品(メリアル)事業をBIが受け取る一方で、BIはコンシューマーヘルスケア(CHC)事業の大半を47億ユーロ(約6150億円)の手切れ金を添えてサノフィに譲るというもの。両社
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