医薬経済オンライン

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世界の医薬品業界

米政府が公表するデータによる価格圧力

第106回

医薬評論家 五條正也

2016年1月15日号

 米国では15年8月以降、医薬品の毎年の大幅値上げや非常に高価な抗がん剤などが政治問題にまで発展している。オバマケアのACAとは「支払い可能な医療法」であるため、政府の保健福祉省(HHS)も医療を支払い可能なものとするべく、様々なデータや報告書を出している。12月中旬には後発品の毎年の値上げ状況や、高齢者の公的医療のメディケアで多く使われた医薬品の使用人数、1人当たりの年間平均使用額、前年との価格上昇率のデータも公表された。ここではそのデータを見ながら、米国医薬品業界の現在の根本的な問題点を探ってみたい。 まず図は、保健福祉省の監査総監部(OIG)が公表した低所得者の公的医療メディケイドにおける後発品の上位200製品の平均値上げ率の推移である。04年以前のデータは07年10月に出された報告書によるものだ。これを見ると、01年、02年には後発品上位200製品が...  米国では15年8月以降、医薬品の毎年の大幅値上げや非常に高価な抗がん剤などが政治問題にまで発展している。オバマケアのACAとは「支払い可能な医療法」であるため、政府の保健福祉省(HHS)も医療を支払い可能なものとするべく、様々なデータや報告書を出している。12月中旬には後発品の毎年の値上げ状況や、高齢者の公的医療のメディケアで多く使われた医薬品の使用人数、1人当たりの年間平均使用額、前年との価格上昇率のデータも公表された。ここではそのデータを見ながら、米国医薬品業界の現在の根本的な問題点を探ってみたい。 まず図は、保健福祉省の監査総監部(OIG)が公表した低所得者の公的医療メディケイドにおける後発品の上位200製品の平均値上げ率の推移である。04年以前のデータは07年10月に出された報告書によるものだ。これを見ると、01年、02年には後発品上位200製品が平均

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