逆風が続く16年の薬価環境 | 医薬経済オンライン

海外時報

逆風が続く16年の薬価環境

「責任をもった価格設定」は証明できるか

2016年1月15日号

　米国の薬価問題は16年も鎮まることはない。反オバマケアの拠点であり、公的規制を嫌うフォックス・ニュースでさえ、「薬価はさらに上がり、負担増が患者にのしかかる。社会的関心事への対応は難しいが党派を超えて対処の必要があると同意され、『著しい変化が地平線』に現れる可能性がある、それほどの重大問題である」と報じている。　こうした関心の継続は、独占的に供給される古い製剤を入手して値上げする“例外的な”投機的ビジネスに対する批判を超えて、薬価の本丸に議論がシフトすることを意味する。業界の悪役となったチューリングＣＥＯは訴追され、バリアントＣＥＯは肺炎での入院を機に退いた。　16年は選挙の年であり、人気取りのための論争は飛び交っても、政策着手に進むことはないが、選挙に合わせてカリフォルニア州の「薬価救済法」住民投票の実施が決まった。メディケイド、州職員... 　米国の薬価問題は16年も鎮まることはない。反オバマケアの拠点であり、公的規制を嫌うフォックス・ニュースでさえ、「薬価はさらに上がり、負担増が患者にのしかかる。社会的関心事への対応は難しいが党派を超えて対処の必要があると同意され、『著しい変化が地平線』に現れる可能性がある、それほどの重大問題である」と報じている。　こうした関心の継続は、独占的に供給される古い製剤を入手して値上げする“例外的な”投機的ビジネスに対する批判を超えて、薬価の本丸に議論がシフトすることを意味する。業界の悪役となったチューリングＣＥＯは訴追され、バリアントＣＥＯは肺炎での入院を機に退いた。　16年は選挙の年であり、人気取りのための論争は飛び交っても、政策着手に進むことはないが、選挙に合わせてカリフォルニア州の「薬価救済法」住民投票の実施が決まった。メディケイド、州職員、

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