医薬経済気象台
激震が予想される16年経済
—中東・中国で不安の火種—
2016年1月15日号
16年は申年だ。「猿酉騒ぐ」と言うように、確かに大きく揺れ動く年になるかもしれない。
今年の景気のリスク要因と指摘されている中東と中国が、年明け早々から騒がしくなっている。これが引き金となって世界中の株価が急落している。世界経済が多事多難の年を迎えた可能性を示唆している。世界銀行は年明け6日に16年の世界経済成長率を昨年6月の3.3%予想から2.9%に引き下げた。新興国で同時並行的に景気減速が進行していることを主因に挙げているが、リスク要因はこれにとどまらない。
中東は地政学的リスクの震源地になりがちだが、新年はサウジアラビアとイランの国交断絶で始まった。イスラム教の宗派対立に根ざすものだけに、周辺諸国を巻き込んでイスラム世界が二分される可能性も出てきた。米国、ロシアがそれぞれに混乱収拾の仲介に動いており表面的には落ち着く可能性があるが、実態と...
16年は申年だ。「猿酉騒ぐ」と言うように、確かに大きく揺れ動く年になるかもしれない。
今年の景気のリスク要因と指摘されている中東と中国が、年明け早々から騒がしくなっている。これが引き金となって世界中の株価が急落している。世界経済が多事多難の年を迎えた可能性を示唆している。世界銀行は年明け6日に16年の世界経済成長率を昨年6月の3.3%予想から2.9%に引き下げた。新興国で同時並行的に景気減速が進行していることを主因に挙げているが、リスク要因はこれにとどまらない。
中東は地政学的リスクの震源地になりがちだが、新年はサウジアラビアとイランの国交断絶で始まった。イスラム教の宗派対立に根ざすものだけに、周辺諸国を巻き込んでイスラム世界が二分される可能性も出てきた。米国、ロシアがそれぞれに混乱収拾の仲介に動いており表面的には落ち着く可能性があるが、実態とし
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