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データズームイン

薬剤師の雇用は薬局が吸収

2016年1月15日号

 14年の「医師・歯科医師・薬剤師調査」の概要が15年12月17日に厚生労働省から公表された。2年に1回のこの調査は、やはり医師の数がクローズアップされる。例えば産科医や婦人科医は原子力発電所事故の影響がなお厳しい福島県、慢性的な人員不足に陥っている埼玉県や千葉県で深刻だ。 今回は薬剤師の状況に注目してみることとし、06年調査から10年間の実態を追った。結論から言うと、診療科で偏る医師の不足は医師個人の選択によるところが大きいが、薬剤師の動向は制度変更に伴う経営者の戦略が影響している。 薬剤師総数は14年で28万8151人と06年に比べ約3万6000人増加した。伸び率は08年が6.0%増と突出しているが、薬科大学などの増設が影響した。 何かと話題の薬局は経営者(開設者か法人代表者)が5回連続で減少していることが特徴だ。14年は1万7859人いるが、06年に比べて1600人ほど減ってい...  14年の「医師・歯科医師・薬剤師調査」の概要が15年12月17日に厚生労働省から公表された。2年に1回のこの調査は、やはり医師の数がクローズアップされる。例えば産科医や婦人科医は原子力発電所事故の影響がなお厳しい福島県、慢性的な人員不足に陥っている埼玉県や千葉県で深刻だ。 今回は薬剤師の状況に注目してみることとし、06年調査から10年間の実態を追った。結論から言うと、診療科で偏る医師の不足は医師個人の選択によるところが大きいが、薬剤師の動向は制度変更に伴う経営者の戦略が影響している。 薬剤師総数は14年で28万8151人と06年に比べ約3万6000人増加した。伸び率は08年が6.0%増と突出しているが、薬科大学などの増設が影響した。 何かと話題の薬局は経営者(開設者か法人代表者)が5回連続で減少していることが特徴だ。14年は1万7859人いるが、06年に比べて1600人ほど減っている。

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