医薬経済オンライン

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詭弁で装う調剤報酬「プラス改定」

チェーン薬局から40億円の「お小遣い」で凌ぐ

2016年1月1日号

記者会見で胸を張る日薬・山本会長(左から2人目) 突然だが問題をひとつ。太郎君はボトルから40㎖の水をグラスに移し、そのうち40㎖をボトルに戻しました。当初に比べて、ボトルの水量はどうなりましたか。 正解はもちろん「変わらない」「プラスマイナスゼロ」。小学生でも分かるだろう。ところが、どうもこれを「プラス40㎖」と解釈する不思議な業界があるようだ。「結果として比率は1:0.3になっているはずなので、我われとしては守られていると考えている」 日本薬剤師会の山本信夫会長は12月21日の会見で16年度診療報酬・調剤報酬改定率が決定したことを受け、従来の医科:調剤の財源配分比率「1:0.3」が堅持されたと胸を張った。調剤バッシングが過熱するなか、薬局から金を引っ張ろうとする財務省の圧力を「押し戻した」と強調した。 確かに、同日の厚生労働省の発表によ... 記者会見で胸を張る日薬・山本会長(左から2人目) 突然だが問題をひとつ。太郎君はボトルから40㎖の水をグラスに移し、そのうち40㎖をボトルに戻しました。当初に比べて、ボトルの水量はどうなりましたか。 正解はもちろん「変わらない」「プラスマイナスゼロ」。小学生でも分かるだろう。ところが、どうもこれを「プラス40㎖」と解釈する不思議な業界があるようだ。「結果として比率は1:0.3になっているはずなので、我われとしては守られていると考えている」 日本薬剤師会の山本信夫会長は12月21日の会見で16年度診療報酬・調剤報酬改定率が決定したことを受け、従来の医科:調剤の財源配分比率「1:0.3」が堅持されたと胸を張った。調剤バッシングが過熱するなか、薬局から金を引っ張ろうとする財務省の圧力を「押し戻した」と強調した。 確かに、同日の厚生労働省の発表によれ

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